鍵を失くしてしまって立ち往生した思い出

kagi_tachioujyoママ友と旅行にいくという計画を妻からきいたときは、正直どんな反応をすれば良いのか困ってしまいました。わたしの頭は瞬時にさまざまな場面を想定し、コンマ5秒ほどで最適な表情を作り出そうとしていたのです。
正直、妻がしばらく家を空けるのであればこんなに嬉しいことはありません。その間だけでも自由生活を送れるかと思うと、深呼吸して伸びをしたくなるような心境です。しかし、そのまま正直そんな感情を表に出してしまったら、とたんに妻は気分を害することでしょう。ここは寂しそうな、でも仕方ない、そのかわり早く帰ってきてほしいという雰囲気を全身で表現しなければならないのです。

そんなメンドクサイ妻を高速バスの停留所まで送ったあと事件が起きました。妻が見えなくなるまで「しっかりと」お見送りしたあと、路駐していたクルマのエンジンをかけようとしたのですが、なぜかピクリともしません。
最近の自動車はトラブルなんて滅多に起こさなくなりましたから、いざなにかアクシデントが起きるとどう対応して良いのか分からず右往左往してしまうものです。
特にオートマチック車になってからは、まったくと言って良いほどエンストとは無縁の生活を送っていたわたしにとって、いくらスタートキーを押してもエンジンがかからないという事実に頭はパニック状態に陥りました。これはおそらく重大な故障がこのクルマに発生しているに違いない。へたすりゃリコールになるかもしれない。リコールの第一号ってなんか特殊な待遇措置でもあるのだろうか。などとバカな妄想を巡らしていたとき、カギを持っていないことに気がついたのです。わたしがカギを持っていないのにここまでクルマを何事もなく走らせることが出来たのは、妻がカギを持っていたからです。
スマートエントリーは便利ですが、カギを出さなくて良い半面、こうしたトラブルが起きるのでしょう。結局JAFのお世話になることになってしまいました。